
この記事を書いた人
向井 誠株式会社レビューダ トイレつまり担当
年齢:45歳トイレつまり業務歴:23年東京都のトイレつまりを支えてきた専門スタッフ
この記事を書いたのは株式会社レビューダのトイレつまり担当の向井誠です。 夜間のトイレつまりからマンション全体の排水トラブルまで、これまで数多くの現場に立ち会ってきました。 現場で本当に役立った対処法と、「自分でやっていい範囲」と「業者を呼ぶべきライン」を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
トイレ詰まりを自分で解決! トイレのトラブル
2025/10/30 00:02
セクション 1
✅まずは、トイレの構造と詰まった原因を確認したうえで、解決策を実行してみてください。
✅「トイレがつまって水が流れない」「便器の水が今にも溢れそう」。だからといって、正しい知識もないまま、あわてて自力で直そうとするのはキケン!
トイレの排水のしくみ
✅基本構造:封水(ふうすい)=“水のフタ”
✅便器の内部にはS字(機種によりP字)に曲がった「トラップ(trap)」があります。
✅その曲がりの底に常に水が溜まるように設計され、これが封水=水のフタ。
✅封水があることで、下水側の空気(悪臭・有害ガス)や小虫の逆流を物理的に遮断します。
✅一般的に封水の深さ(封水位)は約40〜60mm程度確保され、多少の揺れや蒸発でも切れにくいよう設計されています。
トイレの排水口に詰まるケース
大量の紙や紙以外の異物を流した場合、または洗浄水量が不足している場合には、排水口で詰まりが発生することがあります。
トイレが詰まったときの✅用意するもの 2つの解決方法
✅用意するもの
✅ラバーカップ(吸引カップ)
✅ゴム手袋
✅マイナスドライバー
✅ビニールシート
✅バケツ
✅手動ポンプ
✅ハサミ
ラバーカップの種類
ラバーカップは様々なタイプがありますが、先端のゴムがお椀を伏せたような形状で、外径が130mm程度のものを推奨します。
考えられる原因
✅トイレットペーパーや便などが詰まっている時
対処法
✅ラバーカップを使ってトイレットペーパーや便を流す。
①電源プラグをコンセントから抜く。
✅感電の恐れがあるので必ず抜いてくだい。
②止水栓を閉めて、給水を止める。
✅必ず止水栓を閉めて、給水を止めるから作業する事
飛散防止のため、ビニールシートで便器を覆う方法
✅養生(飛散防止)
✅便器の縁とタンク周りをビニールで覆い、床にも一枚敷いてテープで固定。
✅水はねしても外へ出ない“囲い”を作る。
✅水位を整える
✅便器内の水はカップのゴム部分がまるごと浸かる高さに。多すぎれば少し汲み出し、少なければ水を足す。
✅ラバーカップの動かし方
✅排水口にピッタリ密着させ、ゆっくり押して空気を抜く。
✅そのまま一気に手前へ引き上げる(“押すより引く”が基本)。
✅リズム良く10〜20回繰り返し、途中で水位が下がったら水を足して再開。
✅回収と清掃
✅流れが改善したら小水量で試し流し → 正常なら養生を外す。
✅便器・床・ラバーカップは**薄めた次亜塩素酸(台所用漂白剤の表示どおり)**で拭き取り・洗浄し、乾拭き。
ラバーカップは水がないと効果がありません。
✅ラバーカップは水がないと効果がありませんのでバケツで足してください。
お願い
✅水位が高い場合は、手動ポンプ等でくみ出し、便器上面から10cm以上下げてください。高水位のまま押し込むと汚水があふれる恐れがあります。
✅水位が低い場合は、バケツで水を注ぎ、ラバーカップのゴム部がしっかり浸かる高さにしてから作業してください。
ラバーカップの動かし方
✅ラバーカップはゆっくり押して、素早く引くのが基本です。
✅引き上げ時の吸引力で詰まった物を手前へ引き戻し、つまりを解消します。
✅**ゆっくり押し、速く引く。**引く力(吸引)で異物を戻してつまりを解消。
バケツでゆっくり水を流し詰まっていないか確認する。
✅詰まりがある間は、洗浄ハンドルで流さないでください。汚水があふれる恐れがあります。
✅ 止水栓を開いて給水する。
✅ 電源プラグをコンセントに差し込む。

















